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「アイデアのつくり方」を読むメリット(要約・書評)

結論から言うと、ジェームス・W・ヤングの「アイデアのつくり方」はアイデアをひらめきたい人にとって、とても役に立つので是非読むべき本だと言えます。
その「理由」や「読むメリット」は本文で紹介します。またこんな人に読んでもらいたいということも紹介しています。
さらに、この記事では、「アイデアのつくり方」の要約もしていますので、あなたの生活やビジネスに是非お役立てください。

「アイデアのつくり方」を読むメリット3選

この本を読むと様々なメリットを得られますが、その中でも特に大きなメリットを3つ紹介します。

メリット1:狙ってアイデアをひらめくことができる

この本に書かれていることを実践することで、計画的に狙ってアイデアをひらめくことができるというメリットがあります。

大切なポイントはアイデアをひらめくという点です。

仕事やビジネスにおいてこれは大きな武器になります。

メリット2:アイデアをひらめく仕組みを知ることができる

アイデアをひらめくことには、仕組みがあります。
この本は、その仕組みを説明しているので、納得して実践できることでしょう。
また、アイデアをつくること以外にも応用できるかもしれませんね。

メリット3:薄くて読みやすい

分厚い本だとなかなか読む気が起こらなかったり、途中で読むことを挫折してしまうかもしれません。
しかし、「アイデアのつくり方」は、薄い中にギューッと内容が詰まっているため、あっという間に読み切ってしまえる本です。
メインの部分は約60ページ。解説とあとがきを含めて102ページという量になります。
これなら気楽に読めますね!

「アイデアのつくり方」はこんな人におすすめ

アイデアのつくり方は以下のような人におすすめです。

  • アイデアを出す仕事をしている
  • 新しいことをなにか始めたいと思っている
  • 自分の価値を高めたい
  • ビジネスを効率よくしたい
  • 分厚い本を読みたくない

本について

広告業界のトップとも言える著者による、「アイデアをどうやって手に入れるか」という質問への解答がこの本に書かれています。

「アイデアのつくり方」の基本情報

書名:アイデアのつくり方
著者:ジェームス・W・ヤング
役:今井茂雄
解説:竹内均
出版社:CCCメディアハウス
発行日:1988年4月8日
価格:本体800円+税
ページ数:104ページ
アマゾンの評価:★★★★☆ 4.0(1047の評価)

原著はJames Webb Youngの<A Technique for Producing Ideas>。本文は1986年印刷版からの日本訳。原文は1960年版のまま変わっていない。

著者について

ジェームス・W・ヤング

(1886-1973)アメリカ最大の広告代理店・トムプソン社の常任最高顧問、アメリカ広告代理業協会(4A)の会長などを歴任。広告審議会(AC)の設立者で元チェアマン。

誕生した背景

シカゴ大学ビジネススクールにて著者が大学院生に向けて講義し、後日、広告界の実務家の集まりで話したものから誕生した。

本の要約

アイデアをつくるにあたって原理が2つあります。その2つは、

①、アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせということ

②、①を導く才能は、事物の関連性をみつけ出す才能に依存することが大きい

アイデアの元素

また、アイデアをつくり出すためには心の技術が必要となり、それは5つの段階を経過して働きます。

まず第1段階は資料を収集することです。そして集めるべき資料は特殊資料と一般的資料の2種類あります。

第2段階が、集めてきた資料を咀嚼(そしゃく)する段階です。著者はアイデアをつくる過程を心の消化過程と例え、この2段階は消化する食べ物を咀嚼するのと同じような段階と言っています。

第2段階をやり遂げると第3段階に入ります。この段階では、直接的にはなんの努力もせずに問題を放棄します。つまり問題を無意識の心に移し私たちが眠っている間にそれが勝手にはたらくのにまかせておくということです。

そして第4段階です。この段階は、実際にアイデアが訪れる段階になります。この段階では私たちが何かを能動的にすることはなく、3段階目までできていれば自然とアイデアが訪れるということになるのです。ふいにアイデアがふってくるようなものですね。

最後に第5段階です。アイデア作成過程を完結するために通り過ぎねばならないもう一つの段階です。4段階までで生まれたアイデアに対して、実際に力を発揮させるために忍耐強く、具体化し、展開させるといった種々たくさんな手をそれに加えることです。これによって現実の過酷な条件や世知辛さに適応させていきます。

追記として一般的資料を集めるために効果的なことが2つあると言っています。ひとつは直接的、間接的を問わず経験を広めること。もうひとつは言葉をマスターする(語彙を増やす)ことです。

本文が終わると、「解説」と「訳者あとがき」が記載されています。これらは、学者、広告業界に身を置く視点で、それぞれ解説者の竹内均氏、訳者の今井茂雄氏が記しています。

まとめ~学び・感想~

「アイデアは既存の要素の新しい組み合わせ」というのは、ご存知でしたでしょうか?

私は、これについては知っていましたが、具体的にどのように生み出すのか?とは考えたことがありませんでした。

アイデアはよく”ひらめく”という言葉を使います。ひらめくとは、考えや思いが瞬間的に思い浮かぶという意味です。ひらめくことは自然に起こることで、それをコントロールできるとも思っていませんでした。私と同じように考えていた人は大勢いたことでしょう。

この本を読むことでそのひらめきを意図的につくり出すことが可能であることがわかりました。

それともう一つ、新しい気付きがありました。それは第5段階です。

これまでもいろいろとアイデアを思いつくことは有りましたが、そのまま何もせずにいたことがほとんどでした。この本では、主にアイデアの生み出し方について書かれていますが、この第5段階だけはその後について書かれています。そして、これも含めて「アイデアのつくり方」なので、ひらめいて終わりにはしないようにすべきですね。

ビジネス書のような本には様々な内容が詰まっていますが、その中で本当に自分に必要なものはそれほど多くないものです。また、必要な部分も人それぞれです。

この「アイデアのつくり方」は短くシンプルです。だからこそ本から何を受け取るかは、読者のあなたと私とでは違ってくることと思います。

と、いろいろと述べてきましたが、この「アイデアのつくり方」は気楽に読めて、今の時代に必要なスキルを学べる一冊なので、まずは一度読んでみてはいかがでしょうか。

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